アレルギー教室始めます!

アレルギーの病気の治療をするには、患者さん自身、子どもの場合には保護者の理解と協力が必要です。医者が出した何かの薬を毎日飲みさえすれば病気が消える、というものではありません。特にアレルギーの病気は体質に基づく慢性疾患なので、薬だけでなく生活習慣や衣食住の生活環境にも気をつけなければならないし、長期におつきあいしなければなりません。それには、どうして病気が起こるのか、何が悪化させるのか、それを避けるにはどうしたらいいのか、という知識が必要です。
当科はアレルギー専門の小児科ですから、初めて来院された患者さんには時間をかけてお話しすることにしています。どうして今こういう症状が起きているのか、どうすれば治っていくのか、そのためにどう環境の調整をするのか、薬をどう使うのか。いろいろお話すると、初めて聞いた方が多く、「目から鱗!」というお母さんもよくいらっしゃいます。ただ、ひとりひとりの患者さんに割ける時間は限られていますので、私たちはよく集団指導、というのを利用します。患者さんに何人か集まっていただいて、お話をするのです。
当クリニックでも、10月から「アレルギー教室」を始めることになりました。アレルギー専門の病院ではたいていどこも、患者さん向けに教室や勉強会を開いており、前にいた済生会中津病院でも20年前に、末廣豊先生と私で教室を始めました。患者さんやお母さん方から好評で、11年前クリニックを開業した時も最初は教室をしていたのですが、医師ひとりで診療が忙しくなると大変になって、時々になり、ここ数年はまったく開いていません。
昨年海老島先生が仲間になってくれて、看護師さんも増え、特にアレルギーエデュケーターといってアレルギー専門の医療者の資格をもった看護師も来てくれました。患者さんも増えていますし、熱心なお母さんお父さんも多いので、また教室を始めることになりました。病気はなぜ起こるのか、治療はどうするのかを中心に詳しいお話をして、あとは患者さんからのどんな質問にも答えます、のコーナーになります。気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーについてそれぞれ計画していますので、夏ごろには皆様にお知らせできると思います。どうぞご期待ください。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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