STAY HOME

大型連休に入りました。緊急事態宣言も出されて、新型コロナの感染は大きく社会を変えています。無症状の感染者が多く、知らないうちに感染を広げているので、とにかくSTAY HOME、おうちにいて感染の機会を社会全体で減らして、蔓延を防ぎましょう、ということです。収束に向かうにはもっと時間がかかりそうです。一方で、軽症と思っていても、突然症状が悪化し、死亡に至ることがあるとわかってきました。まだわかっていないことの多いウイルスです。
今一番心配なのは、最前線の医療現場の状態です。患者は増え、重症が増え、病床は満杯になり、医師や看護師らは、十分な防護設備もないまま、緊張状態のまま使命感・責任感のみで重労働を強いられ、危険な現場でも多くは特別な手当もありません。欧米に比べて、医師や看護師、ICU病床も少なく、それは平常時に衛生状態もよく、国民の病気がなんとか想定範囲内に留まっていたからで、こういうパンデミックなウイルスは医療現場を崩壊させるのです。もっと現場に手厚い支援と感謝をしてほしい。家族への誹謗中傷もやめてほしいです。
こういうときに政治の力が試されますが、今のこの政府はなんだ。緊迫感・生活実感がない。会社や店に休業を言い渡すなら、休業補償・家賃の負担・無利子無担保の貸し付けなど、早急にやるべきでしょう。収入減少家庭に30万円支給としながら、すったもんだで全員10万円支給に変更。政治の道具とせずに、社会経済の一番有効な方法をちゃんと選んでほしい。国民全員にマスク2枚配布というのも、あいた口がふさがらない。どうも首相近辺の秘書官のアイデアに首相が乗ったらしいです。マスクが足りないのは事実ですが、みんなにマスクを配布したらありがたく国民が団結するなんて、馬鹿にしちゃいけない。200億円ものお金、医療現場や経済政策に回すべきで、国民もマスクが足りないならそれなりに工夫して作ったり洗って再生したりしてるじゃないですか。各自治体の長たちの決断や政策を見ていると、こういうときに政治家の力が出るなあと思います。
私はテレワークも在宅勤務もできないので、相変わらず通勤して診療をしています。JRは通勤者が激減し、三密の状態はほとんどありません。でもどこで自分やスタッフが感染するかわからないので、できるだけの予防対策をしています。保育園も学校も休みになって子どもたちが家にいるのは、ほんとうに親御さんたちには大変ですがここにきて、子どもたちに病気がないなあと気づきました。この春は、インフルエンザも早く終わったし、熱を出すような風邪も、春先の感染からくる喘息発作もすごく少ない。集団生活がなくなり、皆さんうがい手洗いマスクしているので、ほかのウイルスの流行がないのです。発熱外来もしていますが、あまり申し込みもありません。内科の診療所は、どこで大人の感染者が混じりこむかわからないので大変だと思いますが。
心が折れそうになりますが、家族で、友人で、みんなで励ましあって、この難局を乗り切りましょう。今でしかできないことを探してやってみましょう。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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