今月の独り言
コロナ急増・我慢の日々
新型コロナの感染は、ここにきて急拡大しています。GO TO なんやらでひとの移動が増えたこと、会食が増え飛沫感染が増えたこと、寒くなってウイルスの蔓延に好条件になってきたことなどがあげられていますが、本当に身近なところで感染が増えてきました。伝え聞く重症者を受け入れている医療現場は本当にひっ迫した状態です。
当科でも、学校や保育園でコロナ陽性者が出た、親の職場で出た、というのはときどきあります。幸い濃厚接触者や感染者はまだいませんが時間の問題でしょう。
とはいえ、子どもは感染しにくい、感染しても無症状が多い、重症化しないということがわかっていて、15歳未満の死亡例はゼロです。子どもがなぜかかりにくいかということについて、ウイルスの感染するレセプターが気道細胞に少ない、とか自然免疫が成人より強く働く、とか子どものほうが同じコロナウイルスの抗体を多く持っていてそれが交差免疫を作るなどいろいろいわれていますがまだわかっていません。
さて「鬼滅の刃」は全世代を超えて大ヒット中ですが、単に話が面白い、キャラクターが個性的、アニメの迫力がすごい、だけでなく、奥が深いメッセージがあちこちにちりばめられているのでみんなの心をとらえるんだと思います。我妻善逸くんは、泣き虫のヘタレキャラでありながら気を失って眠りに入るとすごい力を発揮して鬼をやっつけるのですが、彼が小さいころ修行の場で言われた言葉「泣いてもいい、逃げてもいい、でもあきらめるな」というのは、ほんとに子どもたちに投げかけたいメッセージですね。私も全集中で子どもたちに接したいと思います。