講演三つとレシピ本

6月ももう終わり、今年も半年過ぎて、いよいよ本格的な夏になります。
6月は講演が三つあって、なかなか忙しく充実した月でした。
まず6月9日は、つくば市で開催された日本小児難治喘息アレルギー疾患学会で、アレルギーの患者さん向けの市民講座があり、アトピー性皮膚炎の講演をしました。これには、エデュケーターという、アレルギー専門看護師による実演実習や患者さんの個人相談もあり、困っている患者さんにとってはわかりやすく実践的な講座となりました。
6月15日は、大阪でアレルギーQ&A研究会という、医師向けの研究会ですが、「開業医におけるアレルギー診療」というテーマで特別講演をしました。小児科の開業医でアレルギー専門医は少ないのですが、こどもの病気のほとんどはかぜを初めとする感染症なので、慢性疾患で定期受診が主なアレルギーと両立するのはなかなか難しいのです。でも開業医だからこそ、アレルギーの病気の始まりつまりまだ軽いうちから治療に入れるし、悪化した時に早く受診できるし、長期にお付き合いできるので、成長とともに変わり治っていくアレルギーの病気に対応できるという利点もあるのです。そんな話をしました。
6月27日は、豊中市学校保健会という、学校での子どもの健康や医療に関する主に先生たちの集まりのなかで、研修会の講演をしました。「教育現場での食物アレルギー」というタイトルで、豊中市での食物アレルギーの児童・生徒がどのくらいいるか、学校現場ではどう対応しているかということをアンケート調査で明らかにし、それではどうしたらいいだろうという問題提起をしました。保護者の皆さんの不安や心配・本音もお伝えするのが私の役目かなあと思いました。今、学校での食物アレルギーは見直しの時期で、学校の先生方は困惑しているというのが本当のところかもしれません。でも、正しい知識を得て、みんなが連携すれば、子どもたちは安全に楽しく学校生活を送れると思うので、そのために尽力したいと考えています。
最後に、うちのアレルギーレシピをまとめた本が出ました。幻冬舎という大手出版社から声をかけていただき、「あんしん!おいしい!かめさきこども・アレルギークリニックのおうちごはん」という本になりました。きれいでおしゃれな本です。本屋さんにも並んでるし、クリニックの受付にもおいています。ぜひご覧くださいね。

医療法人 創和会 かめさきこども・アレルギークリニックは豊中市(緑地公園駅近く)にある、小児科・アレルギー科の専門医です。

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